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痔について

痔瘻について

痔瘻とは

痔瘻は、直腸と肛門のさかいめの小さなくぼみから細菌が入り込み肛門周囲に広がった膿瘍(肛門周囲膿瘍)をつくったり、これが自然排膿や切開され排膿する前に痛みや腫れなどの症状を引き起こす疾患で発見されやすいです。自然に治る方もいますが一般的に、肛門と皮膚の間に痔瘻と呼ばれるトンネル(瘻管)が残った状態になります。これが痔瘻とよばれる状態であり、治療が遅れると症状が悪化することがあります。

症状

痔瘻の主な症状には、以下のようなものがあります。

  • 肛門周囲膿瘍の場合 激しい痛み・高熱
  • 腫れや膿の排出

原因

痔瘻の主な原因は、肛門からの感染が肛門周囲に広がることです。ストレスやお酒の摂取などで下痢による瘻管への感染が考えられています。

病気の種類

肛門周囲膿瘍は切開・排膿し薬物投与が行われます。痔瘻には、浅部痔瘻と深部痔瘻の2つの種類があります。浅部痔瘻は肛門に近い括約筋の間を通る痔瘻で6割を占めます。一方深部痔瘻は肛門奥深くに複雑な走行をすることが多くMRIやCTなど精査と高度な手術が要求されます。

治療法

浅部痔瘻も深部痔瘻も基本的には手術が必要です。高度な手術が必要と判断した時には当院関連施設へ速やかにご紹介いたします。

痔瘻は男性に多いとはいわれますが女性でも起こりうる身近な疾患であり、早期の診断と治療が重要です。近年ではクローン病の痔瘻も増加しており診断に難渋することも多く、症状が現れた場合は、専門医の診察を受けることをおすすめします。

痔核について

痔核とは

痔核は、肛門に強い負担がかかることで肛門のクッション部分が腫れて血管の一部がふくれることで生じます。痔の疾患で最も多く、便秘や下痢、妊娠、肥満などが原因となることがあります。歯状線よりも上の粘膜にできる内痔核と下の皮膚にできる外痔核があります

症状

内痔核は主に痛みのない出血と脱出症状が、外痔核は疼痛をともなう脱出が特徴ですが個人差もあり、程度により様々な症状がでます。

治療法

痔核の治療法は、保存的療法が原則でと生活習慣や食習慣の改善と軟膏や座薬などの薬物療法がおこなわれます。出血がひどい場合や脱出で日常生活に支障をきたす場合は手術が行われます。手術療法では、痔核の切除や処置が行われ、症状の軽減や治癒を目指します。必要があれば専門施設での手術のため紹介します。

痔核は一般的な疾患であり、早期の診断と適切な治療が大切です。症状が現れた場合は、専門医の診察を受けることをおすすめします。

裂肛について

裂肛とは

裂肛は、かたい便や勢いある下痢便の排便で、肛門周囲の皮膚が切れる状態のことを指します。この状態は一般に痛みや出血を引き起こし、慢性化すると潰瘍を作ったり肛門の狭窄をおこします。一般に切れ痔と呼ばれる痔の一種です。

女性に多い痔の病気で20代から40代にできやすいといわれています。

分類

裂肛には、急性裂肛と慢性裂肛の2つのタイプがあります。急性裂肛は突然発症し、痛みや出血があらわれます。一方、慢性裂肛は数か月にわたる切れ痔があり、肛門ポリープができたり、皮膚に見張りいぼという突起ができて肛門が狭窄し、治癒が難しい場合があります。

治療法

裂肛の治療法は、軽度の場合は、食生活の改善や便秘・下痢の予防、肛門周囲の清潔を保つことが有効です。症状の軽減や治癒を促進するために、保存的療法が考慮されます。

重度の裂肛の場合は、手術が必要となることがあります。肛門狭窄に対して拡張術や手術で内括約筋に切開を加えたり、裂肛部位をポリープやいぼごと切除し皮膚の一部を移動して狭窄した肛門を広げる手術があります。程度に応じて専門施設をご紹介します。

裂肛は治療を受ければ通常は問題なく回復することができますが、早期に治療を受けることが重要です。症状が放置されると、慢性的な痛みや感染のリスクが高まる可能性がありますので、症状が現れた場合は早めに医療機関を受診することをお勧めします。

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